2024.12.10

Windows 10サポート終了に備える――いま知っておきたいポイント

2025年10月14日(米国時間)、Windows 10のサポートが終了します。これは、パソコンの「基本となる土台」であるOS(オペレーティングシステム)の、いわば「お医者さんによる定期健診と治療」が終わることを意味します。サポート期間中は、マイクロソフト社からセキュリティ対策などの更新プログラムが定期的に提供されており、これによってウイルスや不正アクセスといった危険から守られています。しかし、サポート終了後はそうした更新が行われなくなります。すると、パソコンは新たな脆弱性(悪用されやすい弱点)に対して無防備になり、セキュリティリスクが格段に上がってしまいます。

 

なぜサポート終了が問題なのか?
サポートが終わったOSを使い続けると、新たに発見されたウイルスや攻撃手法に対する「免疫」が得られなくなります。これは、医者の診察なしで古い治療法だけに頼るようなもの。たとえパソコンが「普段通り動いている」ように見えても、最新の脅威には対処できず、情報流出や業務妨害のリスクが高まるのです。また、今後リリースされる新しいソフトウェアは、サポート終了したOSでは正しく動かない可能性があります。普段お使いの会計ソフトが動作しなくなったり、不具合が生じたりする恐れもあります。

対策として何ができる?
最も確実な方法は、サポートが継続される新しいOS(たとえばWindows 11)への移行です。
OSをアップデートすることで、新しいセキュリティ対策が常に適用され、安全な環境を維持できます。さらに、最新のOSでは新機能や使いやすさが向上しているため、セキュリティだけでなく業務効率の面でもメリットがあります。

ただし、OSの乗り換えには準備が必要です。パソコン自体が古く、最新OSに対応できない場合は、新しい端末の導入を検討しなければなりません。また、普段使っている会計ソフトが新OS上で問題なく動くかどうか、周辺機器(プリンターやスキャナーなど)の互換性も確認が欠かせません。
そのため、サポート終了直前になって慌てるのではなく、今から計画的に対応を考えることが大切です。

今からできるステップ

  1. 情報収集:Windows 10サポート終了日(米国時間の2025年10月14日)を正しく理解しておく。
  2. 現状確認:社内・自宅で使っているパソコンのOSバージョンや周辺機器、会計ソフトの対応状況をチェックする。
  3. 計画策定:アップグレードまたは買い替え時期を見定め、予算・手配のスケジュールを組み立てる。
  4. 実行と検証:OS移行を行い、会計ソフトや関連業務環境が正しく稼働するか確認する。

これらのステップを踏むことで、セキュリティリスクを抑えつつ、環境整備や作業効率の向上につなげられます。サポート終了は一見「面倒な手間」に感じるかもしれませんが、長い目で見れば安全かつ快適なIT環境を築くチャンスです。この機会に、みなさんもパソコン環境の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

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